裏英彦山ケルンの谷から南岳迂回路

【前書き】
 会社登山部で10月末に行く予定だったのを、集まりが悪いので日程変更しての山行です。
 紅葉はどうでしょう。3日の祖母山の疲れが取れていないのが、心配です。 

【年月日】’09.11.7(土)
【コースタイム】高住神社(9:00)→薬師峠(9:15) →ケルンの谷(10:22)→中岳(11:04-20)→北岳(11:44-50)
          →望雲台(12:40頃)→高住神社(13:10)
【同行者】会社登山部M君、Mさん

【写真と解説】


 植林の杉林を抜け、竹の急坂を登り切ると崖に出て、そこから北岳などが見えます。
 樹木はほとんど落葉していました。冬を前にした秋という感じがします。


 中岳山頂は登山者で一杯でしたが、裏英彦山道はガラガラでした。裏英彦山道は静かにゆっくり歩けます。
 しかし、あまり道を知らない単独の中高年登山者に二人会いましたが、少し心配になります。
 あっ、俺と一緒か。人の心配をしている場合ではないか!
 写真は中岳から見た北岳です。


 北岳から見た中岳です。
 ケルンの谷から登ると中岳の向こう側、南岳迂回路に出るのですが、大きな浮石が多いので注意が必要です。


 北岳から下山中に鷹ノ巣山が綺麗に紅葉しているのが見えました。実際は写真より綺麗です。
 ここで35人のツアー登山者が登ってきました。もうがっかりです。
 しかし、今日はおばちゃん達に釣られて気分が高揚していたのか、大声で励まし?ました。
 「俺ら待ってんだぞ!そらそら走って登らんかい!」、「何でそこで止まってんだ。後ろが進めずに渋滞するだろ!」、「走れ!走れ!走らんかい!」
 おばちゃん達は大したものです。全く動じる気配も無くマイペースです。大変失礼しました。
 よく見ると直ぐ下はちょっとした岩場で、そこで渋滞していました。ツアーの動きが止まったので、下山を優先させてもらいましたが、ガイドの方達は岩場で補助をしていました。ご苦労様です。私は良く思うのですが、35名一団とせずに、3〜4パーティに分けたらガイドもしやすいと思うのですが。コストが掛かってそこまで出来ないか?


 望雲台に寄ったら、また、登り口に10名くらい待っています。見ると観光客風の中年のおばさんが1名降りてくるのを待っているのでした。これが非常に遅い。めちゃくちゃ遅い。30秒くらいで降りることが出来る所を5分くらい掛けたのではないか。しかし、待っている中高年のおばちゃん達はのんびりしたもの。偉い。これは見習わないといけない。
 望雲台に登ってもおばちゃん達はうるさいくらい元気。こちらは高所恐怖症で腰が引けているのですが、おばちゃん達は騒ぐだけ騒いだら「(次の順番を)待っている人がいるから降りよう」と極めて冷静にマナーを守っているではありませんか。
 登り口まで降りたら、今度は「もう死んでもいい!」とか、感激を大声で表現。
 おばちゃん達のこの屈託の無さ。見習うべし。どこかに修行しに行くか。

【後書き】
 今日はおばちゃんパワーを見直した日です。人生を力一杯楽しんでいるというか。
 おばちゃん達、今後も御指導の程、宜しくお願いします。
 それに対して、中高年の男性単独登山者は暗い。あ、俺のことか。これでは長生きできませんね。
 今回は、何だか、俺おかしい。


【前書き】
 前回このコースを歩き、シャクナゲの大群落があることを知りました。
 シャクナゲの時期になったので開花状況を見に行ってみることにしました。

【年月日】’09.5.10(日)
【コースタイム】高住神社(8:15)→薬師峠(8:30) →ケルンの谷(9:37)→南岳迂回路(10:35)
          →中岳(10:40-45)→北岳(11:15)→高住神社(12:10)
【同行者】単独

【写真と解説】


 ここは最初の展望の場所です。北岳の新緑が綺麗です。


 ケルンの谷の手前で南岳が見えます。緑が綺麗。写真で再現できないのが残念!


 今日はケルンの谷から南岳迂回路まで赤いテープを見逃さずに歩くことができました。
 しかし、それではシャクナゲの大群落を見ることができません。
 正規のルートより南側にずれるとシャクナゲの大群落があります。
 花の咲き具合はあまり良くありませんが、とにかく大群落なのでそこそこ花を見ることができます。


 この群落の中に入っていけば、まだ多くの花を見ることができるのでしょうが、シャクナゲが枝を低く延ばしているので容易に歩くことができません。
 結局、シャクナゲの群落の中に深く入ることは諦めました。


 南岳迂回路への正規ルートは非常に快適です。
 前回、強引に歩いたコースに比べたら格段に歩きやすく、景色も良いです。


 中岳山頂には、青年の家から研修中の高校生がぞろぞろと登ってきていました。
 最近、高校生とよく会います。若い人が山に登って、自然と接するのは良いことだと思います。
 中岳下の休憩所で弁当を食べていたら、高校生が先生に「ここで食べてよいですか?」と質問していました。
 先生は「そこは一般の人のために空けておきなさい」と指導していました。
 有難うございます。

 ミツバツツジか、アケボノツツジか、分かりませんが、綺麗な花に黒い蝶が来て、蜜を吸っていました。
 この後、蝶はペアーになって、戯れていました。

【後書き】
 大山登山で股関節が痛くなり、かなりのダメージを受けたのですが、だいぶ回復したので軽く歩いてきました。
 裏英彦山コースも、このケルンの谷から南岳迂回路に出るコースも非常に良いコースです。
 シャクナゲ観賞用のコースを作っても良いかもしれません。


【前書き】
 先々週裏英彦山コースを歩き、このケルンの谷から南岳の迂回路に続くコースがあることを知りました。
 距離的には大したことのないコースなので挑戦してみました。

【年月日】’08.10.18(土)
【コースタイム】高住神社(8:50)→薬師峠(10:10) →ケルンの谷(11:30)→南岳迂回路(12:55)
          →中岳(13:05-10)→北岳(13:40)→高住神社(14:40)
【同行者】単独

【写真と解説】

 薬師峠から杉の植林帯に入り、次に竹の生えた急坂を登ると崖に出ます。そこからは北岳が見えます。

 

 赤テープに従って、気持ちの良い自然林の中を歩きます。
 下草も無く、どの方向へでも歩けるので逆にコースを外れないように気をつける必要があります。

 ケルンの谷の手前で南岳が見えます。南岳の東側〜北東側は崖になっているので、この方向に向かうとよくありません。

 ケルンの谷の看板です。今日は点線で示してある南岳迂回路に合流するコースを歩きます。
 要するにケルンの谷を登っていくコースです。
 ケルンの谷の直ぐ上で谷は3つに分かれていますが、赤テープに従って中央の谷を登って行きます。

 高度を上げていくと苅又山が見える地点に着きました。
 この付近で赤テープを見失いました。後ろから団体さんが来ていましたが、彼らもここから上で方向を見失っていたので、多分、赤テープ自体が付けられてないのではないかと思います。

 北岳も右方向に見えます。高度的にはもうあまり無いはずです。しかし、ここから先に進むのに時間が掛かりました。

 さらに高度を上げていくとシャクナゲの大群落にぶち当たりました。シャクナゲは枝を水平方向に伸ばしているので強行突破は難しそうです。シャクナゲを避けて北側に移動しました。

 シャクナゲの群落を避けて、さらに高度を上げると崖にぶち当たりました。ここは籠水峠から1071mピークを通って南岳迂回路まで歩いたときに見たような気が。

 ここからは北岳と中岳の間の鞍部にあるブナ林保護地区も見えます。
 ここは足場も悪く、写真を撮りながら高度感にビビッてました。

 登れる場所を探して崖伝いに北方向へ移動します。後続の団体も姿は見えませんが、コースを見失っているらしく、付近をうろうろしているようです。声だけ聞こえてきます。

 やっと登れそうな場所にたどり着きました。方向的には南側にずれ過ぎていたようです。

 登り口の左側の崖です。こんな感じでずっと壁になっていたので登り口を探して北へ移動してきたのです。
 この後、登り口を登って、笹の藪漕ぎです。距離は数十m程度ですが、しんどかったです。

 写真左下から南岳迂回路に突然でました。登山者がいたらびっくりするでしょうね。

 中岳は目の前に見えます。後続の団体さんはまだ登ってきません。
 この迂回路を数十m中岳側に歩くと赤テープがありました。そこから下を見るとほとんど藪漕ぎをせずに登ることができます。
 私の場合、もう少し北側に移動して登れば楽に登れたんだろうと思いました。

 モミジが紅葉していました。

 ジンジソウです。先週の金山にも咲いていました。高住神社のちょっと上に咲いていました。

【後書き】
 久しぶりに地図とコンパスを頻繁に見ながら登りました。
 私は基本的に方向音痴なので、たまにはこんなコースを歩いて訓練するのも良いかもしれません。
 但し、単独は止めといた方が良いと思います。

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